海外安全対策情報(平成25年度第3四半期)
1 2月中旬、サバ州東海岸のラハ・ダトゥ地区にフィリピン人と見られる数百人の武装勢力が侵入しました。これに対してマレーシア治安当局は、武装勢力に対して退去要請を行いましたが、同勢力はこれに応じませんでした。その後双方の一部での銃撃戦によるマレーシア側の死亡事案が発生したことを契機に、マレーシア軍及び警察は、武装勢力を一掃させるため拠点地区への爆撃を含む激しい攻撃を行ってきました。
これに伴い、ラハ・ダトゥ周辺地区に対しては2月18日及び3月4日の2回にわたりスポット情報を発出した後、3月8日には、ラハ・ダトゥ、クナ及びセンポルナ周辺地域を「渡航の延期をお勧めします」に、サンダカン、タワウを含むその他の東海岸地域には「渡航の是非を検討してください」にそれぞれ危険情報を引き上げ、また、サバ州東側の島嶼部及び周辺海域には、引き続き「渡航の是非を検討してください」の危険情報を発出しました。
報道によれば、4月上旬において、マレーシア政府当局により武装勢力の大半が死亡又は拘束されたため、その後、警察官や軍の配備を徐々に削減しています。
しかし、11月中旬、センポルナ地区近海のポンポン島において、同島に所在する施設に宿泊していた外国人旅行者2名が、フィリピンのアブサヤフと見られる武装集団に襲撃され、1名が射殺、1名が誘拐された後、約1か月後にフィリピンで救出される事件が発生しました。
以上のように、現在も新たな武装勢力が侵入してくる可能性は排除されませんので、引き続き注意が必要です。
なお、サンダカンやタワウなどの東海岸の主要都市においては、現在特に治安の悪化は認められていませんが、一般犯罪等については引き続き注意を要します。
また、上記以外の地域(コタキナバルを含むその他の地域)については、危険情報は発出されていません。
2 治安情勢及び一般犯罪の傾向(2012年)
(1)サラワク州における犯罪発生状況
○ 犯罪発生件数10,100件
○ 罪種別犯罪発生件数
【凶悪・粗暴犯】
殺人46件,強盗339件,傷害538件,強姦163件等
【財産犯】
侵入盗2,267件,ひったくり271件,自動車盗1,436件等
(2)サバ州における犯罪発生状況
○ 犯罪発生件数6,046件
○ 罪種別犯罪発生件数
【凶悪・粗暴犯】
殺人61件,強盗360件,傷害358件,強姦224件等
【財産犯】
侵入盗1,717件,ひったくり103件,自動車盗664件等
3 邦人犯罪被害の事例
日本人被害の事件は報告されていません。
4 テロ・爆弾事件発生状況
管轄内における事件の発生は報告されていません。
5 誘拐・脅迫事件発生状況
日本人被害の事件は報告されていません。
6 対日感情
基本的に良好であり,特段の変化はありません。
7 日本企業の安全に関する諸問題
特に問題発生したとの情報は報告されていません。
