海外安全対策情報(平成28年度第4四半期)
平成29年4月12日
1 2013年2月中旬、サバ州東海岸沿岸のラハ・ダトゥ地区への「スールー王国」を自称するフィリピンからと見られる数百人の武装勢力の侵入に対して、マレーシア治安当局(マレーシア軍及び警察)は攻撃を行いました。
その後、マレーシア治安当局により武装勢力の大半が死亡又は拘束され、6月に作戦終了を宣言したため、警察官や軍の配備は徐々に削減しています。
しかし、11月中旬、センポルナ地区近海のポンポン島において、同島に所在する施設に宿泊していた外国人旅行者2名が、フィリピンのアブサヤフと見られる武装集団に襲撃され、1名が射殺、1名が誘拐された後、約1か月後にフィリピンで身柄が保護される事件が発生しました。
2014年4月2日、センポルナ地区沖合のシンガマタ島にあるリゾートホテル,5月6日、サバ州東海岸ラハ・ダトゥ近郊のバイキ島,6月16日、サバ州東海岸ラハ・ダトゥ近郊で武装集団に誘拐される事件が発生しました。
その後、7月19日、マレーシア政府は、サバ州東海岸のサンダカン、キナバタンガン、ラハ・ダトゥ、センポルナ、タワウ各地域の沿岸から3海里の地点からフィリピン国境までの海域(シパダン島等の島嶼部周辺海域を含む)に対して、夜間外出禁止令を発出し、対象地域を渡航する船舶への取り締まりを強化し、密輸目的の船舶を逮捕するなどの成果を挙げています。
10月30日、コタキナバル市南方のペナンパン地区で、スールー王国軍協力者のリクルート及び資金獲得のための強盗事件を起こしていたフィリピン国籍者2人が、警察との銃撃戦で死亡する事件が発生しました。
2015年5月14日、サンダカンの海上にあるシーフードレストランの共同オーナー及び顧客2名が、4人組の武装したグループに誘拐される事件が発生しました。このうちオーナーについては、11月8日にフィリピン及びマレーシアの仲介者によって解放されましたが、顧客は18日、武装グループによって殺害されたことが確認されました。
2016年5月7日及び9日、マレーシアの治安当局は、「スールー王国軍」の関係者と思われる22名を治安違反・特別対策法に基づき逮捕しました。警察幹部によれば、逮捕された者は、同軍勢力がマレーシアに侵入するための内通を行っていた由です。
4月1日、サバ州センポルナ沖合,7月9日及び18日ラハダトゥ沖合,9月11日及び27日センポルナ沖合,11月19日ラハダトゥ沖合,12月8日センポルナ沖合で漁船が武装集団に襲撃され、マレーシア人,フィリピン,インドネシア人の乗員が誘拐される事件が発生しました。
以上のように、サバ州東海岸一帯の大部分及び周辺海域では海賊事件,身代金目的の外国人誘拐等が多発し,様々な武装勢力が活動を行っていることもあり,サバ州東側の島嶼部及びその周辺海域,サバ州東海岸のうち,サンダカン,ラハダトゥ,クナ及びセンポルナ周辺地域に危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」が発出されています。それらの地域には目的の如何を問わず渡航は止めてください。また,サバ州東海岸のうち,上記「レベル3」発出以外の地域(タワウ含む)には,危険情報「レベル2:不要不急の渡航中止」が発出されています。
なお、上記以外の地域(コタキナバルを含むその他の地域)については、危険情報は発出されていません。
2 治安情勢及び一般犯罪の傾向
(出典:マレーシア連邦警察クライムインデックス)
(1)サラワク州における犯罪発生状況(2015年)
○ 犯罪発生件数9,363件(2014年より2,149件(23%)減少)
○ 罪種別犯罪発生件数
【凶悪・粗暴犯】
殺人36件,強盗333件,傷害362件,強姦209件等
【財産犯】
侵入盗1,278件,窃盗5,074件等
(2)サバ州における犯罪発生状況(2015年)
○ 犯罪発生件数6,905件(2014年より1,695件(24%)増加)
○ 罪種別犯罪発生件数(2014年)
【凶悪・粗暴犯】
殺人32件,強盗781件,傷害334件,強姦87件等
【財産犯】
侵入盗1,200件,ひったくり232件,自動車盗494件等
(3)コタキナバルにおける犯罪発生状況
2016年の犯罪発生件数は1,303件で、昨年の1,312件より、9件(0.69%)減少しています。このうち、殺人は2015年の6件から5件に減少しました。コタキナバルの人口は増加を続けていますが,犯罪率は抑えられています。しかし,常日頃より犯罪に巻き込まれないよう,各人が十分注意する必要が肝心です。
3 邦人犯罪被害の事例
2017年1月から3月までの間に、4名の邦人旅行者がコタキナバル市内で飲食中に、パスポートが入ったバックの置き引き被害に遭った。
4 テロ・爆弾事件発生状況
管轄内における事件の発生は報告されていません。
5 誘拐・脅迫事件発生状況
日本人被害の事件は報告されていません。
6 対日感情
基本的に良好であり,特段の変化はありません。
7 日本企業の安全に関する諸問題
特に問題発生したとの情報は報告されていません。
その後、マレーシア治安当局により武装勢力の大半が死亡又は拘束され、6月に作戦終了を宣言したため、警察官や軍の配備は徐々に削減しています。
しかし、11月中旬、センポルナ地区近海のポンポン島において、同島に所在する施設に宿泊していた外国人旅行者2名が、フィリピンのアブサヤフと見られる武装集団に襲撃され、1名が射殺、1名が誘拐された後、約1か月後にフィリピンで身柄が保護される事件が発生しました。
2014年4月2日、センポルナ地区沖合のシンガマタ島にあるリゾートホテル,5月6日、サバ州東海岸ラハ・ダトゥ近郊のバイキ島,6月16日、サバ州東海岸ラハ・ダトゥ近郊で武装集団に誘拐される事件が発生しました。
その後、7月19日、マレーシア政府は、サバ州東海岸のサンダカン、キナバタンガン、ラハ・ダトゥ、センポルナ、タワウ各地域の沿岸から3海里の地点からフィリピン国境までの海域(シパダン島等の島嶼部周辺海域を含む)に対して、夜間外出禁止令を発出し、対象地域を渡航する船舶への取り締まりを強化し、密輸目的の船舶を逮捕するなどの成果を挙げています。
10月30日、コタキナバル市南方のペナンパン地区で、スールー王国軍協力者のリクルート及び資金獲得のための強盗事件を起こしていたフィリピン国籍者2人が、警察との銃撃戦で死亡する事件が発生しました。
2015年5月14日、サンダカンの海上にあるシーフードレストランの共同オーナー及び顧客2名が、4人組の武装したグループに誘拐される事件が発生しました。このうちオーナーについては、11月8日にフィリピン及びマレーシアの仲介者によって解放されましたが、顧客は18日、武装グループによって殺害されたことが確認されました。
2016年5月7日及び9日、マレーシアの治安当局は、「スールー王国軍」の関係者と思われる22名を治安違反・特別対策法に基づき逮捕しました。警察幹部によれば、逮捕された者は、同軍勢力がマレーシアに侵入するための内通を行っていた由です。
4月1日、サバ州センポルナ沖合,7月9日及び18日ラハダトゥ沖合,9月11日及び27日センポルナ沖合,11月19日ラハダトゥ沖合,12月8日センポルナ沖合で漁船が武装集団に襲撃され、マレーシア人,フィリピン,インドネシア人の乗員が誘拐される事件が発生しました。
以上のように、サバ州東海岸一帯の大部分及び周辺海域では海賊事件,身代金目的の外国人誘拐等が多発し,様々な武装勢力が活動を行っていることもあり,サバ州東側の島嶼部及びその周辺海域,サバ州東海岸のうち,サンダカン,ラハダトゥ,クナ及びセンポルナ周辺地域に危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」が発出されています。それらの地域には目的の如何を問わず渡航は止めてください。また,サバ州東海岸のうち,上記「レベル3」発出以外の地域(タワウ含む)には,危険情報「レベル2:不要不急の渡航中止」が発出されています。
なお、上記以外の地域(コタキナバルを含むその他の地域)については、危険情報は発出されていません。
2 治安情勢及び一般犯罪の傾向
(出典:マレーシア連邦警察クライムインデックス)
(1)サラワク州における犯罪発生状況(2015年)
○ 犯罪発生件数9,363件(2014年より2,149件(23%)減少)
○ 罪種別犯罪発生件数
【凶悪・粗暴犯】
殺人36件,強盗333件,傷害362件,強姦209件等
【財産犯】
侵入盗1,278件,窃盗5,074件等
(2)サバ州における犯罪発生状況(2015年)
○ 犯罪発生件数6,905件(2014年より1,695件(24%)増加)
○ 罪種別犯罪発生件数(2014年)
【凶悪・粗暴犯】
殺人32件,強盗781件,傷害334件,強姦87件等
【財産犯】
侵入盗1,200件,ひったくり232件,自動車盗494件等
(3)コタキナバルにおける犯罪発生状況
2016年の犯罪発生件数は1,303件で、昨年の1,312件より、9件(0.69%)減少しています。このうち、殺人は2015年の6件から5件に減少しました。コタキナバルの人口は増加を続けていますが,犯罪率は抑えられています。しかし,常日頃より犯罪に巻き込まれないよう,各人が十分注意する必要が肝心です。
3 邦人犯罪被害の事例
2017年1月から3月までの間に、4名の邦人旅行者がコタキナバル市内で飲食中に、パスポートが入ったバックの置き引き被害に遭った。
4 テロ・爆弾事件発生状況
管轄内における事件の発生は報告されていません。
5 誘拐・脅迫事件発生状況
日本人被害の事件は報告されていません。
6 対日感情
基本的に良好であり,特段の変化はありません。
7 日本企業の安全に関する諸問題
特に問題発生したとの情報は報告されていません。