トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園への観光に対する注意喚起について
コタキナバルから、トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園(ガヤ島、サピ島、マヌカン島などを含む、シュノーケルなどが行われる観光地)へは、当地を熟知している人を除いて、できるだけ旅行会社のツアー、ホテルや観光客専用の船着き場を利用して渡航することを、安全管理の面からお薦めしています。
最近、安価であるからという理由で、セントラルマーケット裏にある地元民が利用している船着き場より、トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園の島々へ渡航される例が散見されています。
この地元民の船着き場では、2010年(平成22年)に強盗事件が発生していますので、利用されることは控えるようお薦めいたします。この強盗被害は、10月24日(日)午前10時頃,セントラルマーケット裏の船着き場から,トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園に向かおうとしたマレーシア人女性観光客3人が強盗に遭い,現金及び携帯電話等約5,000リンギ(約15万円)相当を奪われましたというものです。
被害者は観光島に向かうために船員と交渉し,代金を支払ってスピードボートに乗り込みました。しかし2名の船員は目的地とは別の島に被害者を連れて行き,そこで待っていた仲間2名と共に被害者にナイフ等を突きつけて金品を奪ったそうです。約3時間後に解放された被害者が警察に届け出た結果,犯人2人はセントラルマーケットで,その他2人の犯人はトゥンク・アブドゥル・ラーマン公園のガヤ島でそれぞれ逮捕されました。
そもそも強盗事件が発生した船着き場は観光客用ではなく,地元民が生活に使用している場所であり,犯人の船員等は観光用の船を運航している業者ではありません。また、万一転覆などの被害が発生しても、もともと救命胴衣の着用を含む安全管理をおこなっておらず、また傷害(死亡)保険等の対応を期待することは困難です。
トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園の島々はコタキナバル観光の主要な目的地ですが,同公園の観光には,(1)旅行会社のツアーを利用する,(2)観光ホテルの船着き場を利用する,(3)観光客用船着き場であるジェッセルトン・ポイントを利用するなどして,観光客向けの安全面に注意したルートを使用するようにして下さい。