平成23年度対マレーシア草の根・人間の安全保障無償資金協力
「ロング・ラマイ地域小規模水力発電施設整備計画」契約書署名式の実施
日時:平成24年3月8日(木)
場所:サラワク大学
日本国政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力(以下:草の根無償)を通じて、サラワク大学(Universiti Malaysia Sarawak: UNIMAS)に対し、「ロング・ラマイ地域小規模水力発電施設整備計画」への支援を行うことを決定しました。
3月8日(木)、サラワク大学において契約書の署名式が行われ、当館より伊藤公使が出席し、サラワク大学からはカイルディン・アブ・ハミド・サラワク大学副学長が出席しました。 サラワク大学は同契約に基づき、サラワク州ミリ郡のロング・ラマイ地域において小規模水力発電施設の整備を実施します。
ロング・ラマイ地域は、サラワク州の内陸山間部に位置しており、発電所からの送電網が整備されていません。
これまでにも同地域では、平成20年度草の根無償支援の下、サラワク大学により、地域内集会所に太陽光発電施設が整備されました。これにより、同地域のコミュニティ活動が活発となったほか、集会所に整備されたインターネット設備により、外部とのコミュニケーションが大幅に改善されました。
今回の計画では、同地域の一般家庭約50戸およびその他地域施設が安定的な電力供給を受けることが可能となり、住民生活の更なる改善が図られます。
同大学ではロング・ラマイ地域を含め、東マレーシアにおける数カ所の遠隔地にて村落開発プロジェクトを実施しており、住民生活の改善やビジネス機会創出の取組が行われています。このような継続性のあるプロジェクトへの草の根無償支援によって、マレーシアの僻地における社会的・経済的な発展に着実に寄与しています。
【ロング・ラマイ地域小規模水力発電施設整備計画の概要】
供与金額:115,702米ドル(350,000マレーシア・リンギ)
供与品目:小規模水力発電施設 一式
要請元 :サラワク大学